学 名 | Chrysanthemum morifolium |
分 類 | キク科 キク属 |
原産地 | ヨーロッパ アメリカ 中国 |
別 名 | マム |
和 名 | 菊(きく) |
英 名 | Chrysanthemum (クリサンセマム) |
花言葉 | 女性の愛情 わずかな愛 やぶれた恋 高潔 |
出回り時期 | 周年 |
開花時期 | 種類によって異なる(別途記載) |
水揚げ方法 | 湯揚げ 折り揚げ |
どんな花?
菊は漢名の鞠を音読みからきており、学名は金の花という意味があります。日本にきたのは奈良時代以降に中国大陸から来たと言われています。9月9日の重陽の節句は菊の節句とも呼ばれており、菊花の宴というほどに菊に縁が深い行事です。
古くから日本にあり、主に二つに分けることができます。
野生菊
日本の山や野原、海辺に自生する小輪菊のことを言います。
家菊
中国からきて花壇や鉢物、切花用に栽培され、現在のほとんどの菊は家菊という種類になります。
開花時期
開花時期によっても呼び名が分けられています。
春菊(はるぎく)
5月下旬〜7月下旬に開花する菊
夏菊(なつぎく)
8月中旬〜9月に開花する菊
秋菊(あきぎく)
早生咲き 9月中旬〜9月下旬
中生咲き 10月〜11上旬
晩生咲き 11月中旬
寒菊(かんぎく)
11月下旬〜12月
花の形や大きさ
花の形や咲き方、大きさによっても区別されています。
大菊(おおぎく)
花径が18㎝以上で花型によって厚物、管物、広物に区別されています。
中菊(ちゅうぎく)
花径が9㎝以上で丁字菊(ちょうじぎく)、江戸菊(えどぎく)、肥後菊(ひごぎく)、嵯峨菊(さがぎく)、伊勢菊(いせぎく)、美濃菊(みのぎく)、食用菊(しょくようぎく)などがあります。
小菊(こぎく)
花径が9㎝以下で薊菊(あざみぎく)、文人菊(ぶんじぎく)、魚子菊(ななこぎく)、貝咲き菊(かいさきぎく)などがあります。
奇花菊(きかぎく)
鑼弁菊(かがりべんぎく)、毛差菊(けさしぎく)などがあります。
国内産の野生菊
日本が原産の野菊の代表的な種類です。
浜菊(はまぎく)
9月〜11月に茨城県から青森県の太平洋側に自生している菊です。
小浜菊(こはまぎく)
9月〜11月に北海道から関東北部の太平洋沿岸の岩石の上に自生する菊です。
野地菊(のじぎく)
10月〜12月に大阪より西の海岸に近い山に自生している菊です。
長く楽しむには?
和菊、洋菊共に菊類の切花は花持ちが長く、だれでも比較的長い間楽しむことができます。多少バクテリアの影響を受けるので気温が高いときは、こまめに水換えをしましょう。また、糖類が多い品質保持剤を使うと葉に障害が起きるので低糖タイプの品質保持剤を使うといいでしょう。
菊の種類
切花で売られている菊は和菊と呼ばれる菊と海外で品種改良された洋菊(マム)と呼ばれる菊に分けられます。また和菊のスプレータイプは小菊で、洋菊(マム)のスプレータイプはスプレーマムと呼ばれています。
和菊
一般的に菊と言われるもので仏ごとに使われることが多い菊です。
輪菊(スタンダードタイプ)
- 白馬(ホワイト系)
- 富士(ホワイト系)
- 秋風(イエロー系)
- 瞬き(イエロー系)
- 紅風(レッド系)
- 友禅(レッド系) など
小菊(スプレータイプ)
- 夏つばさ(ホワイト系)
- 小雨(ホワイト系)
- 秋の光(イエロー系)
- 天の川(イエロー系)
- 赤あづま(レッド系)
- 秋姫(レッド系) など
洋菊(マム)
切花で売られている洋菊(マム)は咲き方がさまざまあります。
マム(スタンダードタイプ)
- エドホワイト(ホワイト系)
- スーパーピンポン(ホワイト系)
- グリーンボール(グリーン系)
- シャムロック(グリーン系)
- ピンクベル(ピンク系)
- ファーストピンク(ピンク系)
- シャイニーレッド(レッド系)
- セイザック(レッド系)
- アリス(オレンジ系)
- ファイヤ(オレンジ系)
- ゴールデンピンポン(イエロー系)
- ゼンブラサニー(イエロー系)
- シューフリル(パープル系)
- パープルピンポン(パープル系) など
スプレーマム(スプレータイプ)
- アイシーホワイト(ホワイト系)
- アムロ(ホワイト系)
- オリーブ(グリーン系)
- ガリアログリーン(グリーン系)
- ウィルビーシェードピンク(ピンク系)
- セイアクイア(ピンク系)
- ウェルビーレッド(レッド系)
- ダンテレッド(レッド系)
- キルシュ(オレンジ系)
- バルティカサーモン(オレンジ系)
- イエローエッジ(イエロー系)
- インテンス(イエロー系)
- ルノア(パープル系)
- カメレオンパープル(パープル系) など
さいごに
菊と聞くとお供えなどの仏ごとに使う花というイメージがあると思います。伝統的な日本の文化として和菊はとても重要な役割があり、なくてはならない花です。和菊にいいイメージがない人はいるのも現実です。
最近では洋菊のマム類は人気が高く、冠婚葬祭で使われることが多くなってきてます。一見すると菊とは思えない姿してまっすが葉はめっちゃ菊ですので取ってしまうと菊とわからなくなってしまう人は多いです。フラワーデザインでもマム類は花色が豊富で咲き方もいろいろなものが出回ってますし花もちがよく丈夫なので使いやすく人気な花材です。