学 名 | Hydrangea |
分 類 | ユキノシタ科 アジサイ科 |
原産地 | 日本 アジア |
別 名 | 七変化(ナナヘンゲ) 七段花(シチダンカ) 手毬花(てまりばな) |
和 名 | 紫陽花(アジサイ) |
英 名 | Hydrangea ( ハイドランジア) |
花言葉 | 移り気 浮気 冷静 自慢家 変節 あなたは冷たい |
出回り時期 | 5〜11月 |
開花時期 | 6〜9月 |
水揚げ方法 | 空切り後ミョウバンを擦り込む |
どんな花?
アジサイはあつさいという古名があり、「あつまりぐさ」を略した言葉であづ(集まる)とさい(真藍)の2つの言葉が合わさってできたと言われています。七変化と言われるのは、花色が緑色から黄緑色、緑白色、白色、碧色、桃色、褐色と移り変わることから言われています。また、紫陽花(アジサイ)と名前をつけたのは中国に唐時代の詩人白楽天によってと言われています。
アジサイの花を乾燥させたものは解熱剤になったり、マラリアに聞くと言われています。また若葉を乾燥させてものを揉んでご飯にかけて食べる風習が日光の方にはあったようです。
アジサイの原種は日本の本州、四国、九州の山地や野原に自生しています。また西洋アジサイは日本のアジサイが外国に渡り、オランダやベルギーなどで品種改良されたアジサイで水の容器という意味のハイドランジアと呼ばれ日本に輸入されています。
額紫陽花(ガクアジサイ)は日本が原産で神奈川県や伊豆半島、伊豆七島などの暖地の海岸や海岸に近い山地に自生しています。アジサイのほとんどはこの額紫陽花(ガクアジサイ)からできたと言われています。名前のように花の中心部は小花が密集し、その周りを額のように大きな花が咲きます。
長く楽しむには?
アジサイはバクテリアの影響を受けやすく、水が汚れると花や葉が水下がりしてしまいます。綺麗に洗った花器をしようしたり、バクテリアの繁殖をうながしてしまうので気温が高いところは避けて、こまめに水を変えることで長く楽しむことができます。
葉を取ったり、茎の中にある綿を取り除いたり、深水につけるとで水上がりが良くなり、糖分が多い品質保持剤を使うことで花色がよくなり、花もちもよくなります。また、バクテリアの繁殖を抑えるために抗菌作用があるミョウバンを茎の切り口に擦り込むとバクテリアの影響を受けにくくなります。
アジサイはドライフラワーにもなり、長く楽しむことができます。
アジサイの種類
アジサイはたくさんの種類があり、フラワーデザインでも多くのデザインに使われています。
ホワイト系
- シューネボール
- ジャンボホワイト
- スノーボール
- ピュアホワイト
- 雪だるま など
ライトピンク系
- アイリーン
- エメラルドライトピンク
- オパールピンク
- ヘレナライトピンク
- ミセスクミコ など
ダークピンク系
- クリスタル
- エルブタルピンク
- オランダアルプス
- ドルチェ
- ロデオダークピンク など
レッド系
- マジカルルビーレッド
- ルビークラシックレッド
- ルビーレッド など
ブルー系
- エルブタルクラシック
- クイーン
- ショッキングブルー
- チャレンジブルー
- フレッシュブルー など
パープル系
- アルプスパープル
- ウェールズ
- パープルセリース
- ゼノンパープル
- ムーランルージュ など
グリーン系
- アイボリークラシック
- エメラルダ
- エメラルドグリーン
- サマーグリーン
- べレナクラシック など
秋色紫陽花(アキイロアジサイ)
秋色紫陽花(アキイロアジサイ)とは、固有の品種名ではなく、もともとあるアジサイが季節の移り変わりや気温の変化などによって色がアンティーク調に変化したアジサイのことを総称した呼び名です。すでに花が終わっている状態なのでドライフラワーにもなりやすいです。
ピンク系
- アンティークフールバーク
- エルブタルクラシックピンク
- オパールクラシックピンク
- アンティークモニカ
- アンティークシビラピンク など
レッド系
- アンティークレッド
- アキイロレッド
- アルペングリューヘン
- アンティークホルスタイン
- グローイングアルプスクラシックレッド など
ブルーパープル系
- アンティークロデオ
- アルプスアンティーク
- ロデオクラシックラベンダー
- アンティークブルー
- ピンパーネル など
グリーン系
- アンティークジュリアナ
- エメラルドオータム
- オパールクラシックグリーン
- ピンパーネルオータム
- マーセペイン など
さいごに
梅雨の時期に咲き、水がよく似合うアジサイは日本の四季を表現してくれる花です。何処と無くさみしい感じがするのに人を魅了する力があります。
フラワーデザインでも人気が高い花でその種類の多さにもびっくりですが使い勝手がよく、どんなシチュエーションでも合いやすい花材です。また、ウェディングでも人気がありますが、水下がりしやすい花材なので、どちらかというとウェディングブーケよりは高砂の花やゲストテーブルの花に使われることが多いです。
最近ではアンティーク調のカラーで丈夫でドライフラワーにもなりやすいアキイロアジサイが人気が高く種類も豊富です。独特なグラデーションがかった色合いは他の花ではほとんど見ることがなく、同じ品種のアキイロアジサイでもグラデーションのかかり具合でちがう品種に見えるほど個々に違いがあるのも特徴的です。