春といえば一年で一番に切り花の種類が増える季節ではないでしょか。春の花の特徴は香りがあったり、可愛らしい花の形や優しい花色、そしてよく動くですね。
春の花といっても多くの春の切り花は秋が終わりかけから冬に入る頃ぐらいには流通しはじめ、お花屋さんに出回ってきます。切り花に季節は一つ早く訪れますので春本番ってなったら春の切り花が手に入らなくなってたりします。春本番の季節には梅雨時期や夏の花がお花屋さんには出回るでしょう。
季節感があるようでないような感じがしますが、春に花でお花屋さんで買える切り花を紹介していきたいと思います。
春に合う色は?
代表的なのは春先にはパステルカラーなどの優しい色合いで春から夏にかけては明るく爽やかなビタミンカラーといった色ではないでしょうか。こららの色を花色の入れたり、ブーケのラッピングとして使うと春らしさがより一層でると思います。
パステルカラー
春の切り花にはたくさんのパステルカラーの花があり、まだ冬で春の訪れが待ち遠しい時や寒い冬が終わって少し暖かくなってきた春先にはパステルカラーが合う時期です。
パステルカラーは赤や青、緑といった原色ではなく、原色に白を混ぜたような薄い色や淡い色のこといい、彩度が低くいが明るい色のことを言います。
ビタミンカラー
春から夏にかけて気温を少しづつ上がり始めたらビタミンカラーもよく合う季節になってきます。
ビタミンカラーは柑橘類などをイメージするような明るいビビットな色合いでイエローやオレンジ、グリーンなどと言った元気になるような色のことを言います。
春の切り花はたくさん花色がありますのでビタミンカラーの切り花も多くあります。
春に咲く切り花
春の時期に咲く花でお花屋さんによく売られている切り花を紹介します。
ポピー
細い毛に覆われているのが特徴的で切り花で出回っているポピーのほとんどはアイスランドポピーという品種です。レッド、オレンジ、イエロー、ホワイト、ピンクとたくさんの花色があります。
花弁が薄く、発色のいい花色が特徴で、蕾の状態でも飾っておくうちに花がちゃんと咲きます。細い茎のわりには大きな花が咲く姿がとても花らしい姿で可愛らしいです。
スナップドラゴン(金魚草)
お花屋さんではスナップドラゴンと言われていたり、金魚草と言われていたりしますがどちらも同じ切り花のことを言います。
花が連なっって咲くラインフラワーで花の形が特徴的です。その姿から大きな口を開けた姿のように見えることからスナップドラゴンと呼ばれ、日本では金魚が口を開けている姿から金魚草と言われるようになりました。
学 名 Antirrhinum majus 分 類 オオバコ(ゴマノハグサ)科 キンギョソウ(アンテ […]…
ストック
スナップドラゴンと間違われることが多いですがストックの方が花の質感がマットで色合いも優しい雰囲気のパステルカラーが多いです。
ストックにはスタンダード咲きと枝分かれしたスプレー咲きの切り花があります。飾り方やデザインによって使い分けることもできます。
マーガレット
ガーデニングでも人気があるマーガレットは冬と春に開花しますので切り花としては11月ごろから出回り始め5月ごろまで流通しています。
切り花のマーガレットは葉が黄色くなったり水下がりすることがあるので大きめの葉は取ってしまうと見た目も良くなり花保ちも良くなります。
パンジー
パンジーやビオラの違いは花の大きさの違いで両方ともガーデニングでも人気があり、どちらかというと切り花で売られている感じはしないかもしれませんが、切り花でも出回っています。
切り花用に作られているパンジーは苗物よりも茎が長くなっていて、フラワーデザインにも使いやすくなっています。また食用に栽培されている「エディブルフラワー」としてもパンジーは出回っています。
カーネーション
一年中、お花屋さんに並んでいて本来咲く季節がよくわからない人も多いカーネーションと言えば毎年5月の第二日曜日の「母の日」というイメージがあると思います。
実はカーネーションは「母の日」の頃に咲く春の花です。花保ちよく、花色は切り花の中でもトップクラスに豊富にあることからフラワーデザインでは使いやすい花材です。
菜の花(なのはな)
春を代表する花の一つの菜の花は、春の早い時期に咲くことから春の訪れを知らしてくれる花とです。切り花の菜の花は12月ごろから出回ることからお正月に使われることも多い切り花です。
とても生命力がある花で切り花でも茎がどんどん伸びていきます。
チューリップ
春の球根植物といったら小さな頃から馴染み深いのはチューリップだと思います。
切り花のチューリップは11月ごろと早くから出回り、花色や咲き方も豊富にあり人気が高い切り花です。切り花だと寒い時期の方が比較的花保ちがいいように思います。暖かくなると茎が伸びて自由奔放に動いてしまう面白い切り花です。
アネモネ
アネモネは春の切り花の中でも人気がある花でプレゼントにも自宅用にも人気があります。
アネモネにまつわるギリシャ神話が悲しい話ということもあって花言葉が悲しい言葉が多いのが少し残念なところですが花は可愛らしいのに植物感が強いのが特徴的です。
切り花でも暗くなると花が閉じ明るくなると花が開く春の花らしく動きがあるのもアネモネの魅力の一つです。
ラナンキュラス
春の切り花では定番になりつつあるラナンキュラスは、たくさんの種類があり花色も咲き方もたくさんあります。一見すると同じラナンキュラスだとわかる人の方が少ないぐらいです。
八重咲きのラナンキュラスは花弁の枚数が多く、春らしいパステルカラーは優しい雰囲気があります。出回り時期は12月ごろからなので比較的長い間買うことができます。
アマリリス
アマリリスは春先のものと秋咲きのもとあります。どことなく秋から冬のイメージがあるアマリリスですが切り花だと一年を通して流通しています。
この花の特徴は百合のような花が四方に咲くので華やかさがあります。茎もまっすぐで切りなのでガラス花器に飾っても見栄えがいいです。しかし、茎の中が空洞になっているので切り花だと茎が避けてしまったりするので扱いには注意が必要です。
香りがする春の切り花
春の花には香りがする切り花が一年で一番多い季節にもなります。
ヒヤシンス
甘い香りがするヒヤシンスは花が連なって咲く華やかさがあるのが魅力的な切り花です。水耕栽培でも人気があるヒヤシンスは、春の切り花でも早め出回っていて、11月ごろから流通しはじめます。
切り花だと茎が伸びて、花がどんどん咲いてくると重くなってきて器の縁に寄りかかりすぎて折れてしますことがあるので、ある程度伸びたら切り戻しをして長さを調整すると折れを防ぐことができます。
ムスカリ
ブドウの房のような小さな花が密集して咲く可愛らしいムスカリは球根で植えておくと春になると毎年続々と咲いてくるほど手間いらずの植物です。またとてもいい香りがすることでも有名です。
切り花で出回り始めるのは春の季節だけなので短く、また小さな花なのであまり目立たないのである程度の本数をまとめて飾った方が綺麗です。
鈴蘭(すずらん)
鈴蘭(すずらん)はその名の通り花の形が鈴の形をしている花です。ちなみに蘭の方は蘭のようないい香りがすることからでその二つが合わさって鈴蘭(すずらん)という名前になったと言われいます。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが5月1日は「スズランの日」とされていて、愛する人やお世話になっている人にスズランを贈る日があります。
スイートピー
柑橘系で甘い香りがして、ふわふわとした特徴的な花が可愛らしいスイートピーは春の切り花代表の一つで人気があります。
花色は豊富にあり、自然の色から人工的に専用の液体を吸わせて染めたものまでたくさんあります。スイートピーの出始めは早く11月ごろから流通し始めますが出始めのスイートピーは若干花保ちが悪いように感じます。
フリージア
花の咲き方が特徴的で甘いいい香りがするフリージアは春の切り花の中でも早く流通し始めだいたい11月ごろからお花屋さんには並んでくると思います。
イエロー系のフリージアが一般的にはよく見られることが多と思いますが意外に花色は豊富にあります。また、蕾も花が咲いてくるので花保ちもよく丈夫な花です。
リューココリーネ
リューココリーネは一般的にはあまり馴染みがない切り花かもしれませんがチョコレートのような甘い香りがして、密かに人気がある切り花です。
日本に来たのは1990年代と比較的新しい切り花で花色はパープル系とホワイト系のみと少ないですが四方に可愛らしい花が咲き、蕾までしっかりと咲く丈夫で花保ちがいい切り花です。
学 名 Leucocoryne ixioides 分 類 ユリ科 レウココリネ属 原産地 南アメリカ […]…
さいごに
春になると切り花の種類が増え花選びが楽しくなってくる季節です。香りがする切り花や動きのある切り花は春に多くなります。
実際は春の切り花の多くは冬には流通し始めるので春になる前に春の気分を味合うことができるのも春の切り花の魅力の一つではないでしょうか。寒さが残る季節は切り花で春を楽しんで春本番になったら外に咲く春の花々を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。
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