梅雨というと雨が続いたり、ジメジメしたりとなんだか気分が暗くなりがちになりやすい時期かもしれません。春が終わり夏に向かって季節が移り変わる梅雨時期にも生き生きと咲く花がいます。
そして、そんな花は暗くなった気分を明るくしてくれるような気がします。梅雨時期に咲く花でお花屋さんで買える切り花を紹介したいと思います。
梅雨の花に合う色って?
梅雨のイメージって、くすんだ感じがしたり、霞んだ感じや霧がかかって感じでどちらか暗いブルーやパープル、グレーなんかといった色のイメージがあると思います。
梅雨のイメージ
くすんだ感じ、霞んだ感じ、霧がかかった感じ、どんよりした感じ、沈んだ感じ、湿っぽい、雨が降ってる
梅雨の色
グレー、ブルー、パープル、グリーン
しかし、花を飾る時やプレゼントと為るときに、これだけだと梅雨というイメージにはなりますが、なんだか気分が明るくなるような感じはしませんね。
梅雨のイメージを持ちつつ、ポイントで明るい色合いのピンクやイエロー、オレンジなどの切り花を入れることで明るい梅雨のイメージなります。花色合わせに迷ったら参考にしてみてください。
梅雨の時期に咲くの切り花
梅雨の時期に咲く切り花の中には、一年中流通していて梅雨の時期に咲く花のイメージがない切り花もあります。また、梅雨時期にしかお花屋さんに出回らない切り花もあります。
梅雨時期限定の切り花
梅雨時期限定の切り花はこの季節限定の切り花で一年でも買える時期が限られています。その年ごとに流通する期間は前後しますが、一年中買える切り花ではないです。また梅雨のイメージも強いのが梅雨時期限定の切り花だと思います。
紫陽花(あじさい)
梅雨の花といったら真っ先に出てくるのは紫陽花ではないでしょうか?紫陽花は日本原産の植物でもあり、いろんなところに自生しています。お花屋さんで売られている紫陽花は切り花の中では少し高価な方ですが、ボリュームもあり、花色もたくさんあります。
また、秋色紫陽花(あきいろあじさい)というアンティーク調の色合いの紫陽花があり、ドライフラワーにも簡単になることから人気が高い紫陽花です。
なんといっても日本の梅雨に欠かせない植物です。
学 名 Hydrangea 分 類 ユキノシタ科 アジサイ科 原産地 日本 アジア 別 名 七変化( […]…
芍薬(しゃくやく)
梅雨の時期にお花屋さんを彩る切り花の中でも人気高いのが芍薬です。蕾の状態からでは想像ができないほど大きくボリュームがある花を咲かす芍薬も梅雨に咲く花です。
蕾の状態でなかなか咲かない芍薬は表面にある蜜を拭き取ってあげたり、軽く蕾を揉んであげると花が咲きやすくなります。
花色は少ないですが、花の咲き方も様々あり、同じ芍薬でも違った雰囲気があります。散る時は一瞬で花びらが落ちるのもなんだか愛おしくなる切り花です。
学 名 Paeonia lactiflora 分 類 ボタン科 ボタン属 原産地 中国北部からシベリ […]…
クレマチス
バラが「蔓植物の王」と言われているの対してクレマチスは「蔓植物の女王」と呼ばれるほど植物で全世界にたくさんの愛好家がいます。種類によっては秋ごろに咲くクレマチスもありますが、梅雨時期に咲くクレマチスもあります。
蔓植物の女王と呼ばれるので蔓性の植物で、細い茎から一重咲きや八重咲きの大きな花が咲くクレマチスや鈴のようなかわいい形をしたベル咲きのクレマチスと咲き方もさまざまです。
アガパンサス
打ち上げ花火のように四方に花が咲くユリ科の植物のアガパンサスは切り花の中では珍しいブルー系の花色が特徴的で有名です。他の花色はホワイト系しかありませんがアガパンサスは水上がりもよく、花保ちもいいき切り花です。
花は蕾のものまで次々と咲いてくるので、咲き終わった花は摘み取ってあげると見た目も綺麗な状態を保つことができ、鑑賞期間が長い切り花です。茎のラインも綺麗なのでシンプルにガラス花器に飾ってもおしゃれです。
ニゲラ
旧聖書に記載されているほど欧米諸国では昔から知られている花ですが、日本ではあまり有名な方の切り花ではないかもしれません。ニゲラも切り花では珍しいブルー系の花色がある切り花でそちらの方ではよく紹介されています。
ニゲラの英名は
(ラブ イン ア ミスト)という日本語で霧の中の恋という意味の名前が付けられています。霧の中という言葉が梅雨のイメージに合う切り花です。カンパニュラ
和名で釣鐘草(つりがねそう)や風鈴層(ふうりんそう)、提灯花(ちょうちんばな)などといった名前が付いていることから、花の形がベルのような可愛らしい形をしています。切り花では、そのベルのような形をした花が一本の茎からたくさん咲いているのが特徴的です。
優しいソフトな花色も多く、そのイメージからなんだか春に咲くイメージがありますが、春の終わりから夏が始まるまでぐらいの梅雨の時期に開花する植物です。
エリンジウム
トゲトゲギザギザして、青紫色をした奇妙な花姿のエリンジウムは簡単にドライフラワーになることからドライフラワーのフラワーデザインに使われたり、最近ではスワッグの花材としても人気がある切り花です。
ブルー系の切り花として紹介されることが多いですがブルーに近い淡いパープルといった方がイメージしやすいかもしれません。また、近い切り花だとルリダマアザミですが質感もマットな感じなので、切り花の中ではこのような雰囲気を持った花は少ないと思います。
矢車菊(やぐるまぎく)
遠くから見るとそのブルー系の花色に注目されがちですが、近くから見ると変わった形にの花びらが特徴的で綺麗な花です。その変わった形の花びらが「矢車(やぐるま)」に似ていることから矢車菊と言われています。また、菊はキク科の植物だからです。
この花はドイツの国花にもなっており、和名からアジア圏の花のイメージがありますが、原産はヨーロッパ東部から南部がです。
学 名 Centaurea cyanus 分 類 キク科 セントウレア属 原産地 ヨーロッパ東部 ヨ […]…
一年中あるけど実は梅雨に咲く切り花
一年中、お花屋さんにあるのでいつ咲く花なのか分からなくなってしまっている切り花ってのはよくあります。そんな切り花の中で梅雨の時期に咲く切り花を紹介したいと思います。
バラ
バラは種類によって、いろんな季節に咲くので梅雨の時期だけに咲く切り花ではないですが梅雨時期に咲くバラは一季咲きのバラです。
切り花の中でもダントツに種類が多く、全世界、どこでもいつでも人気がある花はバラ以外にはなかなかないかもしれません。クレマチスが「蔓植物の女王」に対して、バラは「蔓植物の王」と呼ばれています。そして、「花の女王」の異名も持つので王でもあり女王でもある切り花です。また、イギリスの国花としても有名です。
百合(ゆり)
バラ同様に種類によって開花時期は異なりますが百合の中で有名なカサブランカなどは梅雨の時期に開花する切り花です。
百合といっても種類が多く、たくさんの種類が品種改良によって生まれています。日本に自生する百合もあります。お花屋さんで売られている百合の種類はオリエンタル系、LAハイブリット系、スカシユリ系、テッポウユリ系が百合として売られていますがユリ科の植物だと種類はもっとたくさんになります。
トルコキキョウ
トルコキキョウの本来の開花時期を知らない人は多く、一年中あることや、花いろのイメージからか冬の花と勘違いしている人が多いです。本来の季節は真逆で梅雨から初夏に咲く切り花です。
昔のトルコキキョウというとパープル系の一重咲きの桔梗のような花を咲かせるトルコキキョウとい感じでしたが、今では切り花の中でも種類は多く、一重咲きのイメージよりは八重咲きのトルコキキョウが定着しています。
アルストロメリア
百合のような花が四方に花が咲き発色のいい花色が特徴的なアルストロメリアは一年中お花屋さんに流通している切り花ですが、本来アルストロメイリアが咲く季節は梅雨の時期です。
アルストロメリアは花色が豊富で種類も多く、花持ちもいいので人気がある切り花です。蕾み1〜2輪ほどなら、咲くので鑑賞期間も長い切り花です。
カラー
変わった形をしたカラーですが、色が付いて入りところが花を思われがちですが、色が付いているところは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる部分で花は仏炎苞(ぶつえんほう)の中ににある棒状の肉穂花序(にくすいかじょ)に咲きます。
花を楽しむ切り花ではなく、仏炎苞(ぶつえんほう)とすらっとした茎を楽しむ切り花です。花色はホワイト系がよく使われるので、そのイメージが強いかもしれませんが意外に豊富にあります。
スターチス
スターチスはいろんなシーンでよく使われているので知っている人も多い切り花かもしれません。ドライフラワーの花材としても、有名でドライフラワーになる、切り花の中ではダントツに花色が豊富です。
色が付いているところが花だと思われがちですが色が付いている部分は萼筒(がくとう)とよばれる部分で花はそこから覗くようにように咲きます。花を楽しむというよりは萼筒(がくとう)を楽しむといった感じです。ドライフラワーになっても花色があまり変わらないのでそういった意味では長い間楽しむことができます。
デルフィニウム
一年中手に入る青い切り花と言ったら、まず一番に名前が出てくるのがデルフィニウムだと思います。なのでこの花のイメージは青い花というのが一般的ですが、実は他の花色もあり、ピンク系、パープル系、ホワイト系とあります。
デルフィニウムは茎が枝分かれしたスプレータイプのものと一本の茎にたくさんの花が連なってさくスタンダードタイプの二種類の形のデルフィニウムが出回っています。
梅雨には夏の花もあるよ
梅雨の時期にはもう夏の花も一緒にお花屋さんには売られているます。梅雨に花と夏の花を組み合わせると初夏の感じがしますし、少し暗くなりがちなら夏の明るいひまわりなんかを一緒に飾るといいと思います。
さいごに
梅雨の時期に咲く花は梅雨のイメージのパープル系やブルー系の花がある切り花が多いのが特徴です。雨が降り続いたり、ジメジメしたりと気分が落ちることが多くなる梅雨の時期ですが、梅雨の時期の切り花を飾ったり、待ち遠しい夏の花を飾ったりして、気分を上げてみてもいいかもしれませんね。