夏の暑い時期を終えるごろのにお花屋さんでは秋の花が店頭に並んできます。秋の花は種類が多く花色も落ち着いた色合いのものが多いです。
紅葉した枝だったり、実物は秋ならではの花材ではないでしょうか。秋は濃い色合いの色合いの切り花が似合う季節でもあります。
日本の四季の中でも、一番植物の色が変化する季節かなとも思います。
食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋とさまざまなことをするにもちょうどいい季節ですし、ハロウィンといったビックイベントがあるのも秋ですね。
そんな秋にお花屋さんで買える花を紹介していきたいと思います。
秋に合う色は?
秋といった紅葉などのオータムカラーが一番思い浮かぶと思います。四季の中でも鮮やかな色合いが多くなる季節ですね。
また、秋には一年のイベントの中でも盛り上がるハロウィンもあります。ハロウィンカラーも秋に合う色合いになると思います。
秋は切り花も紅葉したものや実ものもたくさん出回る季節なのです。
オータムカラー
オータムカラーは、秋に紅葉する木々などの色合いのことで、主にレッド系やイエロー系、ブラウン系といった暖色系の色などの落ち着いた深みのある色で表現されることが多いです。
しかし、あまりオータムカラーばかり使ってしまうと、枯れた感じがでてしまい、どことなく悲しい雰囲気になっていしまいます。ベースはオータムカラーにして、明るい色合いの切り花などでアクセントをつけることで華やかさが出ます。
ハロウィンカラー
ハロウィンっぽさを出すのに重要なのが特徴的な色合いのハロウィンカラーです。基本は収獲を意味するオレンジと冬の夜や死を連想させるブラックがメインのカラーで有名ですね。
あとは差し色にホワイトやパープルなどの色を合わせるとハロウィンの感じが出ます。
色合いを大きく間違えてなければハロウィンの雰囲気は出せると思います。
バラ
切花だと周年通してあるバラですが秋咲きのバラがあります。一年中お花屋さんに並んでいるので季節感があまりないですが他の秋の花との相性もいいです。
暑さに弱いバラなので暑さが残る季節は避け、少し涼しくなってきた頃がおすすめです。できればオータムカラーのバラを選んで秋らしく演出してみるがいいかもしれません。
ダリア
初夏にも咲く品種のダリアもありますが、秋に咲くダリアもあります。比較的ダリアも切花だと周年通して出回っていて季節感がありませんが本来秋に咲く品種がありますので秋の花材とも相性がとてもいいです。
切花の中では花保ちはけしていいとは言えませんが、他の花にはない圧倒的な華やかさがあります。イベントやパーティなどや特別な日に飾るにはもってこいの花だと思います。
コスモス
秋の花の代表といってもいいぐらい秋の花の中で人気があるのがコスモスです。秋になるとコスモス畑などは綺麗で見ていて見とれてしますほどです。そんなコスモスは切花でも人気があり、季節限定で出回っています。
園芸種とは違った品種が切花ではあり、切花として使うために作られています。適度に空気感があり、花らしい花の形をして色合いも落ちついた感じが秋の花って感じがします。
アキイロアジサイ
アジサイと聞くと梅雨時期に咲く花のイメージがありますが、花が終わりかけた時に花色がオータムカラーに変わったアジサイのことをアキイロアジサイと呼ばれて売られています。一見枯れたよに見えてしまいますがちゃんと生きた生花となります。
通常のアジサイよりも丈夫でグラデーションがかった色合いが秋の花材とも合います。少し難点は値段が高くお花屋さんにもよりますがだいたい2000円前後ぐらいだと思いますがドライフラワーにもなりやすい花なのでドライにすれば長い間楽しむことができます。
学 名 Hydrangea 分 類 ユキノシタ科 アジサイ科 原産地 日本 アジア 別 名 七変化( […]…
マム
マムとは西洋菊のことで菊と聞くとお供えや仏事のイメージが強いかと思いますがマムはヨーロッパなどで品種改良された菊のことです。一見するとよくお供えなどで使われる和菊とは同じ菊とは見えないような形や色合いがマムの特徴です。
9月9日の重陽の節句で菊の節句ともいわれ菊と縁が深い節句です。マムは花だけ見ると菊とは思わないもしれませんが葉や茎はまんま菊です。基本的には菊との違いはないので花保ちもよく丈夫な花で長く飾りたい時にもいいですし、マムは花の形や花色が豊富にあり、秋の花材とも合わせやすくフラワーデザインでも人気で使いやすい花です。また、スタンダードタイプ、スプレータイプどちらのタイプがありますので飾るところやデザインに合わせて購入するといいでしょう。
ケイトウ
初夏から秋まで切花で出回ってるケイトウはオスのニワトリの鶏冠(とさか)に似ていることから名前がつけられた植物です。英語でもcockscomb(コックスコーム)といい意味は鶏冠(とさか)です。夏には色によっては少し暑苦しい感じがしますが少し肌寒くなってきたら、フェルト地のような質感と色合いが秋の雰囲気にぴったりです。
ケイトウの形は多く品種もたくさんあり、大きさもさまざまです。ピンポン球ぐらいの小さなケイトウから子供の顔ぐらいの大きさのオバケケイトウもあります。フラワーデザインではさまざまなシーンのデザインに合わせて使うことができます。また、自宅に飾る際にも飾る場所に合わせてケイトウを選ぶといいでしょう。ケイトウはドライフラワーになりやすい花なのでドライにして長く楽しんでもいいかもしれません。
リンドウ
リンドウは日本にも自生する花で初夏から秋まで切花で出回ってる花で花の中では少ないブルー系があります。他にはホワイト系、ピンク系とあり、どの色も清々しい色合いをしています。秋の花とも相性がよく、まっすぐ伸びた茎はフラワーデザインでも使いやすく飾りやすい花です。また節のところで小分けに使うこともできます。
花保ちもとてもよく、丈夫な花で少し暑さが残る季節を和らげてくれるそんな花です。
ネリネ
ヒガンバナに似た形の花を咲かすネリネは基本的にはホワイト系とピンク系がほとんどです。似た形を咲かすイエロー系やオレンジ系の花を咲かすのはリコリスと言って近縁種だが厳密にいうと違う品種の花です。
人気が高いネリネは花弁がキラキラと光るダイヤモンドリリーと呼ばれウェディングにも人気がある花です。周年通して出回っていますが本来の開花時期は秋になりますので他の秋の花材とも相性がいいです。
ワレモコウ
ブラウンで丸い実のような形をしているワレモコウは秋限定の切り花で比較的丈夫で簡単にドライフラワーになることから人気のある切り花です。
なかなか主役とはなりにくいフィラフラワーの花ですがワレモコウを入れるだけで秋っぽい雰囲気になります。
さいごに
涼しくなってきた秋の季節を彩るお花屋さんで売られている切花を紹介しました。紅葉も深まるとオータムカラーが合う季節ですね。実際は秋本番になるとお花屋さんの店頭には冬の花たちが並び始め、秋の花材は少し減ってしまいます。
紅葉した花材も増え、たくさんの色が花材として揃います。自宅にはいろどりを、フラワーデザインをする上では楽しい季節になると思います。花以外にも葉物、枝物と種類、実物と増えてきます。
秋にはドライフラワーになる花材が多いのでドライフラワーやハーバリウムなどといった楽しみ方をしてみるのもいいかもしれませんね。