フラワーアレンジメントメソッド【Level.6】メカニカルフォーカルポイントには注意が必要

フラワーアレンジメントメソッド【Level.6】では、フラワーアレンジメントを習ったことがある人なら聞いたことがあるメカニカルフォーカルポイント(MFP)について、ご紹介したいと思います。初心者の人には初めて聞く言葉で何のことかはわからないと思いますが、MFPを意識してフラワーアレンジメントが綺麗な形で作れるということなんですが、結構ややこしい部分でもあります。

先に言ってしまうと、MFPは重要な感じがしますが、あまり意識しすぎない方がいいです。しかし、MFPを知らないとこの後ご紹介するフラワーアレンジメントのアウトラインの作り方がわからなくなってしまうと思うので、ある程度は理解しておいた方がいいと思います。

まずは2つの構造

フラワーアレンジメントにはラウンドパラレルという2つの構造から作ることができます。

ラウンド

ラウンド形状のフラワーアレンジメントは一点集中型で一点に集中した構造しています。

パラレル

パラレル形状のフラワーアレンジメントは多点集中型で何点かに集中した構造で平行に花材をさしていく部分があるフラワーアレンジメントです。

メカニカルフォーカルポイント(MFP)とは?

メカニカルフォーカルポイント(MFP)「構造上の焦点」という意味でフラワーアレンジメントを作る上で一点に集中する点で、ブーケでいうと結束部分(結び目)のところをいい、フラワーアレンジメントだと下の図のように茎が集まるところになります。茎が一点に向かうことでフローラルフォームの中で茎同士がぶつかりにくくなります。

ラウンドのメカニカルフォーカルポイント(MFP)

上の図はファン(扇型)のフラワーアレンジメントを正面から見た図になります。ピンク色は花で黒い線は茎、緑の四角はフローラルフォームになります。赤い部分がMFPを表しています。

横面から見るとMFPは上の図のような位置になります。

真上から見るとMFPは上の図のような位置になります。

ちなみにオールラウンドのフラワーアレンジメントのMFPを上面から見るとこんな感じです。

パラレルのメカニカルフォーカルポイント(MFP)

ラウンド形状のフラワーアレンジメントと違ってパラレル形状のフラワーアレンジメントのMFPは横に長くなります。ポイントというよりはライン状になっているので、ここでは分かりやすくメカニカルフォーカルライン(MFL)という名前で説明したいと思います。

パラレル形状のフラワーアレンジメントは上部は平行なパラレルですが、下部はラウンド形状になることが多いです。これはすべての花材をパラレルに刺してしまうとフローラルフォームが隠れない場合が多いからです。

横面から見るとラウンド形状のフラワーアレンジメントと同じになります。

上面からパラレル形状のフラワーアレンジメントを見ると上図のようになります。全てをパラレルで作ることは可能ですが、自然なパラレルの形状にしようと思うと、このような感じになると思います。MFLに向かってフラワーベースに沿って花をさすと自然な形のフラワーアレンジメントになります。

あまり意識しないことが重要

フラワーアレンジメントを作る際には、正面、横、真上からの形が作れているかが重要になりますので、慣れないうちは正面だけ見て作るのでなく、横からも上からも見て作ると綺麗なフラワーアレンジメントが作れます。

正面だけ見て作ってる人のほとんどが形が作れていないことが多いです。慣れてくると正面だけ見ていても綺麗な形を作ることができますが、慣れるまではいろんな方向から作品を見て作った方がいいと思います。

いろんな方向から形を確認しよう!!

ここまでは基本的なMFPの説明でしたが、これは理論上の話であって実際は当てはまらないことの方が多いです。

茎は曲がっていることがほとんど

メカニカルフォーカルポイント(MFP)はあくまでも茎が真直ぐの場合のことで、ほとんどの花材の茎は曲がっていることが多いです。ここがあまりMFPを意識しない方がいいと言っていた部分になります。

ちなみに上の図はわかりやすく極端になっていますが、曲がっている茎をMFPにまっすぐさした場合は上の図のようにめちゃめちゃな位置に花がきます。MFPを意識しすぎるとこのようなことになってしまい、綺麗な形のフラワーアレンジメントが作ることができません。

茎は曲がっているけど花の位置を綺麗に配置したのが上の図になります。赤い点線は理論上のMFPに向かっていく茎を表している理論線とここでは言うことにします。このように花の位置がMFPの理論線上にあることが曲がっている茎でも綺麗に形がとれるフラワーアレンジメントとなります。

どんだけ茎が曲がっていてもMFPの理論線を意識しよう!!

メカニカルフォーカルポイント(MFP)の位置

ここではMFPの位置を説明したいと思います。先ほどまでご紹介していたMFPの位置はフラワーベースに沿ってるのでフローラルフォーム上部にMFPがきていましたが。フローラルフォーム上部は乾燥したり、フラワーベース内の水から遠くなってしまうため、保水効果が弱い部分でもあります。

お花屋さんなどでは、花保ちを良くするためにMFPの位置をフローラルフォーム下部にすることが多いです。これはフローラルフォーム下部の方が保水効果が高いためです。

しかし、MFPをフローラルフォーム下部にもっていくとフラワーアレンジメントのデザインが変わってしまうので注意が必要です。

MFPをフローラルフォーム下部にすると理論上だと底辺の花がなく、フラワーベースと花が分離したような形になってしまいます。このことをなくすために花材の茎の曲がりを利用します。

上図のように茎の曲がりを利用して実際に茎がフローラルフォームに入っている部分と【曲がっている茎がほとんど】でもご紹介した花の位置を理論線上にもっていくことでフラワーアレンジメントの形を作っていくと綺麗になります。

理想は茎の曲がりを利用してMFPの位置を下部に持っていくこと!!

これで、花保ちもよく形が綺麗にとれたフラワーアレンジメントが作ることができます。文面で説明すると難しく感じますが、最初は意識して行うので難しいかもしれませんが、慣れてくると難しいことではないです。しかし、このことを知らない人やできてない人は多いので最初はしっかり意識するといいでしょう。

茎の曲がりよって配置する位置

茎の曲がりによって花材は配置しにくいところがあります。茎の曲がりには大きく曲がっている茎からほとんど曲がりがないものまでさまざまあります。茎の曲がりで配置する場所もある程度決まってくることもあります。フラワーアレンジメントのデザインを考える上でも重要なポイントとなりますのでご紹介したいと思います。

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配置するところを簡単にエリア分けして説明していきたいと思います。

参考程度にはなってしまいますが、MFPの位置から曲がりによって配置できるエリアは上図のような感じになります。

  • イエローのエリア

茎の曲がりがほとんどない花材曲がりが弱い花材などが適しているエリア

  • ブルーのエリア

茎の曲がりが適度にある花材茎の曲がりが程度にある花材が適しているエリア

  • ピンクのエリア

茎の曲がりが適度にある花材茎の曲がりが強い花材が適しているエリア

このように分けられます。分かりづらい表現になってしまいましたが、実際にフラワーアレンジメントを作る際には茎の曲がりに注目してみてください。

さいごに

フラワーアレンジメントメソッド【Level.6】では、メカニカルフォーカルポイント(MFP)をご紹介してきましたが、専門的な用語もあったので少し分かりづらい部分もあるかと思いますが、フラワーアレンジメントを作る上でMFPを意識しすぎるとデザインが崩れてしまったり、綺麗に配置できなかったりしてしまうことがあるので注意が必要です。

しかし、MFPの知識があると花材の特性MFPの位置からどの部分に適している花材がわかるようになり、フラワーアレンジメントのデザインを考えたり、配置するところがわからなくなったりすることがなくなります。

また、綺麗な形を作ることもできるようになり、花保ちがいいフラワーアレンジメントが作ることができるようになります。

次のフラワーアレンジメントメソッド【Level.7】は、花の形についてご紹介したいと思います。花の形の基本的なことをあまり知らない人も多いです。知っておくだけでもフラワーアレンジメントを作る際に役に立つと思います。

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