前回のフラワーアレンジメントメソッド【Level.10】では、プロポーションと花を配置していく順番をご紹介しました。
フラワーデザインを習ったことがある人ならフォーカルポイントという言葉を聞いたことがあるかと思います。またフォーカルエリアというテクニックもあり、この二つを使い分けることがポイントになります。
ここまでの内容で、綺麗なアウトラインがとれた形が作れるようになります。いわゆる、フラワーアレンジメントの「骨格」や「骨組み」といった。基礎の部分になります。
今回ご紹介するフラワーアレンジメントメソッド【Level.11】フォーカルポイントとフォーカルエリア!!目立つところ作ろうでは、フラワーアレンジメントの肉付けといった部分のところになります。
フォーカルポイントって?
フォーカルポイントは、一輪の花のことを指すことが多く、マスフラワーやフォームフラワーといった形の切り花を使うことが多いです。なので綺麗に咲いている切り花を使いましょう。
お花の形ってたくさんあると思います。フラワーデザインにおいては基本4タイプの形態に分けて、それぞれの特性をいかしながら、フラワーアレンジメント やブーケを制作していきます。ラインフラワー […]
フラワーデザインでは、フォーカルポイントのことを「視覚的焦点」という意味で使うことが一般的ですが、実はフォーカルポイントを直訳すると「焦点」という意味になります。
「視覚的」という言葉はないので、なんで「視覚的焦点」なのかな?と思いますが、特に意味はなく分かりやすくするためだと思います。
そして、視覚的焦点は視覚が集まる所でフラワーアレンジメントの顔になる部分になり、簡単に言うと「目立つ所」「目を引く場所」といったことになります。
フラワーアレンジメントでは、このフォーカルポイントを作ると綺麗でまとまりやすくなります。
けれど、必ずフォーカルポイントを作らないと綺麗にならないのかといと、決してそうではなく、デザインによって違ってきますが、まだフラワーアレンジメントに慣れないうちは、フォーカルポイントを意識した方が上達が早くなると思います。
ところでフォーカルポイントってどこ?
フォーカルポイントは目を引く場所といことでしたが、一体どこになるのかというと、実はどこでもいいんです。
しかし、フラワーアレンジメントの基本の形では、フォーカルポイントが決まった位置にきます。
上の図は扇形のファンという形のフラワーアレンジメントでこの形のフォーカルポイントは、赤い部分で主に中心部にきます。わりかし、どの形のフラワーアレンジメントも中心部に来ることが多いです。
重要なのは!!
形のが決まっているフラワーアレンジメントだとフォーカルポイントが中心部に来ることが多いですが、本来、フォーカルポイントは必ずこの位置でないといけないということはないです。
なので、フォーカルポイントは自分自身でどこに配置してもいいのです。
フォーカルエリアって?
フォーカルエリアはフォーカルポイントが一輪に対して、複数輪の切り花を使って視覚的焦点を作ることを言います。
むりやり、フォーカルエリアを日本語にすると「視覚的領域」といった感じになるかなと思います。
複数輪の切り花を使って目を引く領域を作ることが重要になります。
分かりやすく、図にすると上の図のようになります。
基本的にはフォーカルポイントと使い方は同じですが、小さなフラワーアレンジメントだと、あまり効果がないので大きめもフラワーアレンジメントに使うといいと思います。
グルーピングを使おう!
フォーカルエリアで重要なポイントが複数輪の切り花を使うことで、これらをまとめて使うことをグルーピングといいます。
グルーピングとは?
[名](スル)組分けすること。配置すること。「似通ったものをグルーピングする」
グルーピングの意味はこんな感じで、フラワーデザインでは、似たような花材をまとめるといった意味合いになります。
フォーカルエリアには似たような花材をグルーピングして、使うことで目を引く視覚的領域を作ることといことになります。
グルーピングを知っていると、フラワーアレンジメントの見せ方の幅が広がりますので、次回のフラワーアレンジメントメソッド【Level.12】で詳しくご紹介したいと思います。
フォーカルポイントやフォーカルエリアの効果って?
なんでフォーカルポイントやフォーカルエリアがあると、フラワーアレンジメントが綺麗に見えるのか不思議におもいませんか?
なんで綺麗に見えるかは
- 視点を一つに集めることで目線が落ち着く。
- 視点を綺麗な切り花に集めることができる。
- 視点を集めることでアウトラインがぼやけて綺麗に見える
- 分かりやすくなる。 など
抽象的なことばっかですが、主にこんな感じになると思います。フラワーアレンジメントは視覚が重要になってきますので、視線を落ち着かせたり、視線を動かすことで流れを作ったりして綺麗に見せていくこともポイントになります。
さいごに
今回のフラワーアレンジメントメソッド【Level.11】は、フォーカルポイントとフォーカルエリア!!目立つところ作ろうでは、目を引く部分を作ることでしたが、フラワーアレンジメントの顔となる部分を作ることで、まとまりやすく、綺麗に見せることができます。
また、フォーカルエリアにはグルーピングというテクニックを使うことがポイントになります。
次回のフラワーアレンジメントメソッド【Level.12】は、似たよな花材をまとめるテクニックのグルーピングについてご紹介します。わりかし、使うことが多いテクニックで、フラワーアレンジメントの表現の幅が広がり、より綺麗に見せることができます。
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