今までのフラワーアレンジメントメソッドはフラワーアレンジメントを作る前にポイントになることをご紹介してきましたがフラワーアレンジメントメソッド【Level.9】では、形の作り方はアウトラインの見極め方がポイントということで、実際に作る上でポイントになることになります。
フラワーアレンジメントにはさまざまな基本的な形があります。この形を作るにはアウトラインをしっかり見れるようになるとで簡単に形を作ることができます。
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アウトラインの見方って、あんまり教えてくれることはないかもしれませんが重要なのと、できることでフラワーアレンジメントが格段に綺麗に作ることができます。
アウトラインの見極めに重要なポイントは
- 直線と曲線の見方
- 前面、横面、上面からのアウトライン
- どこでアウトラインを見るかの見極め
だいたい、この3つが重要になってきます。
アウトラインは直線と曲線でできている
アウトラインを作る線は基本的に直線と曲線の2つになり、それらの組み合わせで作られます。
上の図は、扇型のファンと三角形のトライアンギュラーという、フラワーアレンジメントでは基本的な形になります。この2つは曲線で作られたアウトラインと直線で作られたアウトラインが分かりやすいフラワーアレンジメントの形になります。
フラワーアレンジメントに限らず、どんなものでも直線と曲線で作られていますがフラワーアレンジメントの場合は実際に線が描かれているわけではないので、花材をつないで仮想の線を作ることでアウトラインを作っていきます。
少し難しいと思うかもかもしれませんが、アウトラインを想像しながらフラワーアレンジメントの形を作っていくと綺麗な形が作ることができます。
アウトラインは正面だけじゃない
フラワーアレンジメントの形というと正面から見た形が主になっていますが、フラワーアレンジメントの形を綺麗に作るのには正面以外の横や上から見たアウトラインも重要になってきます。
今回はわかりやすく、フラワーアレンジメントでよく使われることが多く基本の形の扇の形をしたファンで説明していきたいと思います。
正面のアウトライン
フラワーアレンジメントの形というと正面の形を意味するので、正面が上の図のような形をしているとファンという形になります。
ファンは扇のような形が特徴なので花材を配置する際に扇型が崩れないように配置すると綺麗なファンの形になります。
ポイントは斜めに配置されている2つの花材で、この部分が扇型のアウトラインを作る上で最も重要な部分になります。この部分が低く入って、アウトラインが直線になると三角形の形をしたトライアンギュラーになります。
ファンとトライアンギュラーの違いは、斜めに配置されている花材の高さの違いのみなります。
横面のアウトライン
正面から見たアウトラインの形がフラワーアレンジメントの形になりますが、横から見たアウトラインはフラワーアレンジメントの奥行きになります。
正面ばっかり気に過ぎてしまい、横面を意識しないと奥行きのないフラワーアレンジメントになってしまいます。このような形になってしまっているフラワーアレンジメントは多く、気づかない人も多いので作る時には横からもしっかり見て作ることを意識しましょう。
ファンの形だと上の図のような形になります。曲線を描くように花材を配置するには、ここでもポイントになるのが斜めに入った花材になります。
この花材を直線の位置まで下げると
このような形になりますが、この形で綺麗な形をつくるのは少し難しいのです。
さらに斜めに配置された花材を低くした形もありますが、少し特殊な形なのでフラワーアレンジメント初心者の人は、まずは綺麗なファンの形を作れるようにするといいでしょう。
上面のアウトライン
最後は上面からみたアウトラインになります。ファンの場合は上から見たアウトラインも扇型になります。ポイントは、もう分かってしまうと思いますが斜めに配置された花材の位置になります。
扇の形になるように配置するのがポイントになり、フラワーアレンジメントをどの角度から見ても綺麗な形に見えるようにするのが上面のアウトラインのアウトラインの役割になります。
また、オールラウンドのフラワーアレンジメントを丸く作る際には上面からのアウトラインを綺麗に作るポイントになります。
アウトラインってどこを見ればいいの?
アウトラインがフラワーアレンジメントの形になることは、分かっていただけたと思いますがアウトラインを作る上でポイントになる仮想線はどの位置でとったらいいのかになります。
上の図では色別に仮想線を描いた図になります。
- 赤い点線は花の一番外側で仮想線を描いた場合
- 青い点線は花の一番外側から少し内側で仮想線を描いた場合
- 緑の点線は花の中心で仮想線を描いた場合
この中でアウトラインの仮想線を描くなら青い点線をおすすめします。
まず、中心よりも内側で仮想線を描くのはアウトラインを作ることが難しいので考えなくて大丈夫です
青い点線が一番いい理由は花材の形や、花びらの反り返りなどの影響がなく、ぼやけることがないので仮想線を描くのに最も適しています。
さいごに
フラワーアレンジメントメソッド【Level.9】では形の作り方はアウトラインの見極め方がポイントということでした。アウトラインはフラワーアレンジメントの形を作る上でのポイントになります。基本的な形を作ることができれば、どんな形も作ることができます。しかし、アウトラインの作り方を知らないと難しく感じてしまうと思います。
アウトラインの作り方を知っているとどんな形のフラワーアレンジメントを作ることができるので上達のスピードも早くなります。
重要なのは2Dの平面で見ないでしっかりと3Dの立体でフラワーアレンジメントを見ることになります。
ついつい正面だけ見てしまって奥行きのなく、空間がなくなってしまい詰まったようなフラワーアレンジメントができてしまうことがあるのでしっかしと横からも上からも見るようにしましょう。
次のフラワーアレンジメントメソッド【Level.10】は、フラワーアレンジメントのプロポーションについてご紹介したいと思います。フラワーアレンジメントはフラワーベース(花器)と花材のバランスが取れているとより綺麗にみえます。フラワーベースに対してどれぐらいの大きさにしたらいいのか?
その辺りをご紹介したいと思います。
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