学 名 | Dianthus caryophyllus |
分 類 | ナデシコ科 ナデシコ属 |
原産地 | 南ヨーロッパ 西アジア |
和 名 | オランダなでしこ オランダせきちく |
英 名 | carnation (カーネーション) |
花言葉 | 集団美 愛を信じる 熱愛 |
出回り時期 | 周年 |
開花時期 | 4〜6月 |
水揚げ方法 | 空切り 湯揚げ |
どんな花?
カーネーションの名前の由来は花色から肉色のや肉紅色のという意味のカルネウスから名付けられました。
南ヨーロッパが原産のカーネーションは、2000年以上前から栽培されていたといわれており、日本に来たのは江戸時代の1644年〜1672年あたりにオランダ人によって渡来したと言われています。
カーネーションと言えば毎年5月の第二日曜日の「母の日」のイメージがあると思います。赤または白いカーネーションを胸につけて、母の愛を偲ぶというのが行事で5月はカーネーションが開花する時期だから使われていることもあります。
母親に敬愛の意を表す習慣は古くから世界各国であり、「母の日」をまず定めたのはアメリカで1914年5月9日の国会で5月の第二日曜日と定めました。
長く楽しむには?
カーネーションは他の切花の中でもとても花保ちがよく長い間楽しむことができる切花です。しかし、エチレンガスの影響を受けやすいのでエチレンガスを発生するような熟した果物やタバコの煙などからは遠ざけて飾るといいでしょう。
葉が水に浸かってると腐りやすく、気温が高いと水が濁りやすく、水換えをしないと茎が腐ってしまうので暑い夏場などはこまめに水換えをすることで花保ちがよくなります。
また、品質保持剤を使うことで花が大きく咲き花色も鮮やかになります。
また、ドライフラワーにも比較的簡単になり、ドライにすることでより長い間楽しむことができます。
カーネーションの種類
カーネーションは一年中お花屋さんに売られている切花で、種類も花色も豊富にあります。また、一輪咲きのスタンダードタイプと小花が何輪か咲いているスプレータイプのカーネーションがあります。
スタンダードタイプ
一本の茎に対して一輪の花が咲いているのがスタンダードタイプです。
ライトピンク系
- アナスイ
- ジョシュア
- ピンクネルソン
- べリッシマ
- ライトピンクキャンディー など
ダークピンク系
- アンブローズ
- ダボール
- フランボアーズ
- ホットピンク
- ロスタロット など
レッド系
- アンダルシア
- ネルソン
- ブラックバッカラ
- ラテンラバー
- レッドマジック など
オレンジ系
- アップルティー
- オレンジマジック
- パティオ
- ピーチマンボ
- ライオンキング など
イエロー系
- イエローパレオ
- サバンナ
- ポリミナミ
- レモンティー
- レモンハート など
グリーン系
- アイスティー
- グリーンリーフ
- ニューヨーク
- マーサグリーン
- ワカバ など
パープル系
- エクスタシス
- キオラ
- センセーション
- ノクターン
- ヒプノシス
- ムーンダスト など
ブラウン系
- オリーブ
- カフェラテ
- クレオーラ
- テラコッタ
- マジェスタ など
ホワイト系
- アイスクリーム
- スノーホワイト
- スーパーシルクロード
- ノースポール
- ムーンライト など
スプレータイプ
一本の茎に対して枝分かれして複数の花が咲いているのがスプレータイプです。
ライトピンク系
- アイロネローサ
- カスタードピンク
- ドローミーブロッサム
- ライトピンクテッシノ
- ロッシーバーバラ など
ダークピンク系
- ウィークエンド
- サティスファクション
- ダークピンクバーバラ
- ラビアンローズ
- ローズキャンドル など
レッド系
- エルミタージュ
- スカーレットベル
- ベッカム
- レッドダイアモンズ
- ロニーレッド など
オレンジ系
- オレンジアメリ
- シャギーオレンジ
- スパークブルーノ
- ベルモンテ
- レンシア など
イエロー系
- イエローエンジェル
- シャギーイエロー
- セーラームーン
- ドリーミーライム
- レモネード など
グリーン系
- アクオス
- グリーンキャッスル
- プラチナグリーン
- ライムグリーン
- ラスカルグリーン など
パープル系
- イプシロン
- クラウド
- ナイト
- ブルース
- ロリポップバイオレット など
ブラウン系
- エスタシオン
- ショコラ
- ノエル
- ミルクティ
- ラスカル など
ホワイト系
- シリウス
- セレーネ
- テンプル
- ホワイトセンチメンタル
- ホワイトテッシノ など
さいごに
カーネーションと言えば「母の日」のイメージが強いですがお花屋さんで売られている切花の中でも群を向いて品種が多いです。特に花色は豊富で珍しいブラウン系の色もあり、専用の染料を吸わせて染めることもできるので花の中で珍しいブルー系や色をミックスさせたレインボーなどの花色もあります。
花保ちもよく、どこのお花屋さんでも手に入りやすいのも魅力的です。
フラワーデザインでも使われることが多く、フラワーアレンジメントでもブーケでもフラワーリースでも使いやすい花材です。注意することは茎には節(ふし)があり、この節(ふし)が折れやすいです。また茎のラインはあまり綺麗ではないので花の部分をメインに使うといいでしょう。