お祝いや送別、退職と花束をもらう機会は、いろいろあると思いますが、だいたいこういったプレゼントってサプライズですよね。
もらって嬉しいはずの花束ですが、家に飾る花瓶がない、そもそも花ってどうやって飾ったらいい、せっかくもらったので長持ちさせたいけど…などなど
実際もらった後どうしたらいいのかわからないってなると嬉しいけど困ってしまうなんてこともあります。
ということで、突然、花束をもらってもなんとかなるご自宅で楽しむ方法をご紹介したいと思います。
花束もらったら?
花束は、簡易的な保水をしているだけなので、そのまま放置しとくとわりとすぐに枯れてしまいます。
花保ちをよくするには、しっかり水に漬けておくことが重要なポイントになりますので、今回は①〜⑤に分けて説明していきたいと思います
- ラッピングをとる
- 花瓶を用意する
- 茎を切り戻す
- 花瓶に飾るい
- その後は?
とこんな感じで、花束をもらったあとにすることがあるのですが、これっていつでもいいわけではなくて、なるべく早くやった方が効果的です。
しかし、花束をもらうシチュエーションって何かイベントがある時だと思います。ご自宅に配達されてきた場合は、いいかもしれませんが、出先でさらに飲み会でってなると、酔って帰ってきて、①〜⑤の作業って正直めんどくさいですよね。
その際には、とりあえず①ラッピングをとるをして、水を入れたバケツや花瓶などに入れて、次の日に行うといいと思います。
①ラッピングをとる
まずは、もったいない感じがしてしまいますが①ラッピングをとりましょう。
ラッピングは、花束の見た目をよくする以外にも「切り花の保護」や「切り花の保水」といった役割もあります。
って保水されているから、そんままでも大丈夫なんじゃないの?って思われるかもしれませんが、花束の保水は簡易的なものなので、長い間、保水しておくことはできません。
最近では専用のジェルでの保水などで保水力が上がっているものもありますが、花束の状態だと保水に何を使っているかがわからないので、どりあえずとってしまった方がいいと思います。
また、花束は紐でまとめられているので、結束部分にある紐をとってしまうとバラバラになってしまうので花束をラッピングをとった状態で飾りたい場合は結束している紐は取らないようにしてください。
②花瓶を用意する
ラッピングをとったら、②花瓶を用意しましょう。と順番では②となっていますが先に用意しても大丈夫なので、この辺はどちらが先でも大丈夫です。
花瓶を用意といっても、どんな花瓶がいいのか、いやそもそも花瓶ないしって人もいると思います。
そこで花瓶または花瓶に変わるものを用意する際のポイントは「花束の形や大きさ」がポイントとなります。
花束の形や大きさに注目
花束の形は、簡単に分けて縦長の形をした「ワンサイドブーケ」と丸い形をした「ラウンドブーケ」の2つの種類があります。
花束とブーケは直訳すると同じ意味ですが日本では、この二つは違うデザインになっており、花束は長い花束、ブーケはウェディングブーケのような小さくて丸い花束と分けられています。少しややこしいので、今回は同じ意味で花束=ブーケでお話[…]
ワンサイドブーケ
ワンサイドブーケは、縦長の形をしているのでラッピングをとった状態でそのまま飾ろうとすると縦長の花瓶が必要になり、大きなワンサイドブーケになると大きな花瓶でないと飾った際に倒れてしまったりしますので、そのまま飾る際には花瓶のサイズに注意が必要になります。
そんな大きな花瓶がないという場合は、結束部分の紐をとって、バラバラにして分けて飾るといいと思います。
ラウンドブーケ
ラウンドブーケは、丸い形をしているので、ワンサイドブーケのように長さがあるわけではないので、ラッピングをとった状態でサイズのあった花瓶に飾っても安定感があります。
ラウンドブーケを飾る花瓶の選び方のポイントは、まずは花瓶に花束の茎の部分がしっかり入ることと、入れた後に安定感がある花瓶になります。
花瓶以外に使えるもには?
一人暮らしだったり、男性の人だと、家に花瓶がないって人も多いと思います。
そんな時に花瓶以外に使えるものは、水の漏れない容器ならとりあえず大丈夫です。
例えば
- コップ
- バケツ
- ペットボトル(必要なら上部を切り落とす)
- 水の漏れないケース類 など
と見た目を気にしなければ、探せばどんな家にも何かしらはあると思います。
一旦、適当な容器に入れて、後日、花瓶を買いに行くなんていうのもいいと思います。
③茎を切り戻しする
①、②と準備ができたら、次は③茎を切り戻ししていきましょう。
切り戻しとは、切り花の茎を切り口から1〜2㎝ほど切って、切り口を新しくすることで水上がりをよくする方法になります。
切り花を飾る際には、必須の作業になり、この作業のことを水揚げといいます。
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よく切れるハサミの方がいい
茎を切り戻しする際には、よく切れるハサミの方が、切り花の茎の中にある導管と呼ばれる水を吸い上げる管をあまり潰さないで切ることができ、水上がりが良くなります。
なので、ご自宅の中でも切れ味がいいハサミを使って、さらにハサミの刃を洗って使うと茎の切り口に汚れやバクテリアの付着を防ぐことができます。
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できれば水切りで
ご自宅でできる水揚げ方法の一つとして、水切りという方法があります。
水切りは、バケツなどに水を溜めて、その中で茎を切り戻す水揚げ方法で、切った瞬間から水が切り口に触れているので切り口の乾燥を防いだり、茎の導管に空気が入ってしまうのを防ぐことで、水上がりがよくなります。
やることは、簡単で水の中で茎を切る、それだけになります。
④花瓶に飾る
切り戻しが終われば、または切り戻ししながら用意した④花瓶に飾っていきましょう。
花束の結束部分の紐を切っていない場合はそのまま花瓶に入れて終わりになりますが、ただこの結束部分は作り手の技量によっては、水上がりが悪くなってしまうところなので、そのまま飾る際でも、結束部分を持って紐をとって、形があまり崩れないように花瓶に飾った方が、よりいいと思います。
花束をバラバラにして飾る場合は、基本的には自由になりますのでお好きなように飾っていただければ大丈夫になります。
花保ちには品質保持剤も有効
より、切り花を長持ちさせるには品質保持剤を入れるのも有効的になります。
品質保持剤には、切り花に必要な栄養分以外にも、バクテリアの繁殖を抑えてくれる成分なども入っていますので、切り花を長く楽しむことができます。
しかし、品質保持剤を入れておけば、メンテナンスフリーで花保ちが良くなるわけではないので気をつけてくださいね。
お花を長持ちさせるための薬を品質保持剤と言いまして、花もち剤や延命剤とも言われています。この品質保持剤ですが実はたくさんの種類があり、市販されている品質保持剤は各種薬剤を組み合わせて作られています。本来はお花によって使い分け[…]
⑤その後は?
①〜④でもらった花束を花瓶に飾るところまできましたが、切り花は生き物なので⑤その後のメンテナンスをすることでさらに花保ちが長くなります。
主にやることは③茎を切り戻すと④花瓶に飾るの2つになりますが、それらに加えて花瓶の洗浄、水の交換と枯れた花を捨てるになります。
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花瓶を洗う
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花瓶の水を変える
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切り戻しをする
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花瓶に飾る
さいごに
花束をもらったら?ということでしたが、今回紹介した作業が意外に簡単と思う人もいるかもしれませんし、なんだかめんどくさいなと思う人もいると思います。
切り花は、生き物なので、長く楽しむためには花保ちをよくしないといけないので、それだけのメンテナンスをしないといけないのが、もらって困る部分かもしれませんが、ご自宅に花が飾ってあるといつもと違った雰囲気を楽しむこともできますし、癒されるといった人もいると思います。
めんどくさいなと思っても少し手間をかけるだけ変わってきますので、よかったら試してみてください。